タマダ・ケージ!

 その玉田について。
 去年はゲームメイカーも浸透した戦術も不在で、蹴ったボールの行く末と玉田の個人技頼みという(とてもチームとは言えないような)状態だった。しかし今年はサイドを起点に充分チャンスを作りだせるようになっている。サイドの狭い所で動脈硬化(ヒトもボールもライン際から動かなくなる状態)することもなくなってきた。人の役割が明確化され、連動性が生まれ、流れがスムーズになっている。
 それを得点に結び付ける、という次のステップに進むためには、エースストライカーの活躍が欠かせないだろう。周りを活かすのも持ち味だとはわかっているけれども、それでも“レイソルの玉田”として、シュートを狙うストライカーとして、ゴール前で数多く勝負してほしいものだ。今季ここまでノーゴールという結果に、サポーターは(そして恐らく本人も)勿論満足していない。
 代表から帰ってきたばかりの今日は仕方ない。この1週間できっちり【レイソルモード】にしてくれることを、そしてゴールと笑顔を見せてくれることを期待しています。