2007-01ジュビロ磐田(日立台)

 4-0完勝。幸先のいいリスタート。

 シュートの打てないもどかしい展開を強いられた前半の序盤。天皇杯での対戦経験がモノを言ったでしょうか、「ここをしのげば何とかなる!(…はず)」と強い信念の元、我慢我慢…。

 しかしその天皇杯と比べると、磐田側のボールはなかなか前に進みません。相手各選手の意思疎通が出来ていたなかった…というよりも中盤でうちのプレスを軽やかにかわしてボールを前線に供給していた選手が抜けた穴が大きいような印象でした。

 対して、こちらの新加入組の一人、マルシオアラウージョ。キャンプ後に合流してから耳に入ってくる情報は「まだ時間がかかる」「フィットの兆しなし」「ディエゴの後釜として不安」…とネガティブなものばかり。

 スタメンだと聞いて驚きました。そこで一番恐ろしかったのは球離れが遅くなり、相手に囲まれてボールをロストしカウンターを受けるという展開。しかしそこはさすが石崎監督。意識してかそれとも元々そういうプレイヤーなのか、中盤に顔を出しては旨く球をさばき、目立たないまでもしっかりとチームの一員としてプレーしてましたね。

 アルセウもそうでしたが、日本人選手が時に背中を向けがちな相手のプレスに対して、ブラジル人らしいリズムでの「いなし」も出来てタメも作れるようですのでいいアクセントとなってくれそうです。

 勿論、フランサ菅沼実鈴木達也を中心とした攻撃陣は言うことなしに見事!重い雰囲気を払拭する達ちゃんの強引なシュートから決まった1点目、“パサーの目を見てインターセプトを狙う”巌のパスカットから始まった2点目、素晴らしいというほかありません。

 古賀・近藤のCBコンビを中心とした守備陣も、シュートを4本しか撃たせず見事にシャットアウト。ゼロで抑えることが出来たのは何よりの結果です。

 この勝利で、目標の勝ち点45まであと42。「短期的な結果で短絡的に満足してはならない」というのもJ2で学んだ大切な事のひとつ。今年もコツコツと積み上げていきましょう。