2006-06東京ヴェルディ

 水戸戦のエントリーで「先制された時のゲーム運びに注目」と書きましたが、今日のように「リードを許す展開」もまだ未体験の領域でした。

 が、しかしその結果は懐の深さを見せての逆転勝利!

 序盤から圧力をかけ、クリアミスのボールを直接左足で蹴り込んで北嶋が先制。逆転されて迎えた後半、相手が1人少なくなったその隙を逃さずに亮が巧みなシュートで挙げた2点目。そして圧巻の3点目は、フランサのあの独特のタイミングでのパスをディエゴが叩き込んだもの。その瞬間動いていたのはディエゴとフランサだけ。何があったんだ!としばらく唖然としてしまいました。いやいや凄いよフランサ

 今日他に目に付いたのは主審氏。ボールを持っている選手から視線を外しているんですよね…。特に2失点目に繋がったリスタートの場面は祐三に対するファールにしか見えず(ヴェルディ寄りの日テレのアナウンサーですら「バジーリオのファールです」と言っていた位)、抗議の意志を見せた隙をつかれて失点。あの冷静沈着な祐三が珍しく激しく怒っていましたが、そりゃ怒ります(自分に厳しい祐三の事だからもしかすると、リスタートに対する集中を切らしてしまった己に怒っていたのかもしれませんが)。
 しかしながら、そんなジャッジに対しても必要以上に苛つくことなく、しっかりと自分たちのやるべき事をやって逆転した今のレイソル。見た目の派手さはそれほどないのかもしれないけれど、想像以上にしぶとさ、強さを持っているのかもしれません。

 ヴェルディはどこかで見た事のあるような気がするけどどうしても思い出せない11番の選手を起点に、前半はこちらのプレスがかかる前に逆サイドへボールを逃がす展開で、やはりそのパス回しはこれまで対戦してきたチームと比べると上でした。2失点目は上記の通りですが、開幕戦以来の失点を喫する事となったバジーリオの1点目、ロングフィードからの素早い展開は敵ながら見事。
 しかし…。守備についてはどう見ても個人頼みで、劣勢になるやアフター気味のタックルを連発。登録選手数が多いのは出場停止選手の穴埋めのためか?と穿った見方をしてしまいます。長丁場で審判の質もやはり若干落ちてしまう(柔らかい言い方)このJ2、今日のように早い時間から退場者を出してしまってはどうにもならないでしょう。今後戦い抜くには要修正のポイントなのではないでしょうか。