また会えるかな

 この時期がやって来ました。柏を去る選手達。

清水 健太選手がモンテディオ山形へ完全移籍


レイソルは地元のチームで愛着もありますが、チャンスを与えてくれた山形に完全移籍することになりました。来季はJ1とJ2で戦いの舞台が異なるので、レイソルと対戦しなくて済むことにホッとしています。来年は山形も上に行けるように、精一杯頑張ります。これからも応援よろしくお願いします」

 2006年J2第50節、快晴ながらも東京都内とはレベルが3つ位違う寒さに包まれた「べにばなスポーツパーク」。所属元チームのサポーターからの激しいブーイングを背に受けながら平然としている彼を見て、すっかりモンテディオの一員になっていると感じました。

 そんなシミケンを、どうぞ末永くよろしくお願いします。

 …いやしかし、それにしたってあの試合は空気読んでほしかったぞ!(笑)

■将太、湘南へ
 函館の寒風の中で決めたあのゴールは、今年最も印象強いシーンの1つ。天皇杯での鎖骨骨折を始め、怪我に泣くことも多かったですが、あのスピードは十分な武器になると思います。スピードを活かして相手を置き去りにした“その後”をもっともっと磨いて、新天地で是非とも頑張ってもらいたいです。

契約満了選手についてのお知らせ

 根引謙介。あの味スタでの「空振り」を、抜群の安定感を持つようになった根引を見ながら笑い話の種にする、ということは叶わなくなってしまいました。2年前急遽仙台へのレンタル移籍が決まった時は驚きました(柏の葉での試合の時にアナウンスがあった記憶があります)。そして、仙台ですっかり頼れる男へと変貌していたのが更なる驚きでした。成長した姿をピッチで見たかったのですが…怪我が長引いてしまって今季は出場機会は無し。しっかり治して、また仙台時代のような活躍をどこかで見せてください。宮本主務のブログでの、吹っ切れたような笑顔が救いです。

 山下芳輝。ここ数年は「やましたよしてるゲットゴール!」というコールが歌われる機会が少なかったのが残念ですが、苦しい時期に復活してくれました。第4クール神戸戦、たっちゃんへのヒールアシスト、2点目のDFを背負ったまま片足ダイレクトでディエゴに流したパス。山下らしさが最後に見られて良かった。元代表、まだまだ十分やれると思います。

 落合正幸。今季一番輝いていたのが、ボランチで出場した天皇杯ジュビロ戦だったでしょうか。相手をいなしてボールをさばき、DFを落ち着け、局面の守備でも体を張っていました(最後退場してしまいましたが)。DFラインで使われることもあったけれど、やっぱり中盤の底が本職ですかね。とはいえそのユーティリティ性も大きな魅力。新天地での活躍を祈願…(壁を蹴破らないように!)。

 広庭輝。地元高校からのプロ入り。「サプライズ」などと新聞にも掲載されていた記憶があります。去年はJFLカテゴリーで活躍を見せていたようですが、今年はプロの壁とでもいうのでしょうか、出場機会が余りなかったのが残念です。柏との対戦でも勇姿は見られず。その愛媛との契約がどうなるかはまだ分かりませんが、その素質を披露する機会があることを祈っています。

 そして…宇野沢祐次。昇格の歓喜に溢れる平塚で、一心不乱にシャッターを押していたデジカメにこんな画像が残ってました。

 J1復帰を決めたばかりとは思えない沈痛な面持ちの近藤と抱き合っているのは…ウノでした。レイソルユースからトップチーム、更には世代代表まで一緒に戦ってきた仲間。両者共に色々と思うところがあるのでしょう…。地元出身、ユースで育ち、トップ昇格し、早いデビューで結果を残し…。その分サポーターの期待も大きく、毎年「今年こそは!」という気持ちで見守っていました。こんな形で残念ですが、初めて柏の地を離れることになります。しかし逆に独り立ちする絶好の機会なのかもしれません。入替戦の2ゴールを始め、記録よりも記憶に残るシーンを演出してくれたウノ。新天地でのブレイクを期待しています。



 サッカーを続ける機会を掴めたならまたどこかで出会えるであろう彼らに、幸多かれ。