2004-1-10鹿島@国立

 柏レイソル鹿島アントラーズ遂に下にどこもいなくなりました

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 試合内容は非常に良かった。ベテランの檄が効いたのか、これまでの不甲斐ない試合内容が嘘であるかのようなキビキビしたサッカーを展開。序盤から、試合前の練習をサボっていた(誰もピッチに出てなかった)鹿島を押し込んでいました。

 特に、前節途中出場で玉田の得点をアシストした茂原が好調キープ。永田・中澤という若いディフェンス2人も集中していてチームを後方から引っ張っていました。

 しかし。打つシュートは全てポストや曽ヶ端のセーブに阻まれ、得点のないまま終盤へ。鹿島が大怪我から復帰した中田浩二を途中出場させてアントラーズ・ギャルのハートを完璧に掴みつつ流れを引き込こもうとしていた頃、一生懸命走り回っていたが故に徐々に動きに疲れが見え始めて来たレイソル

 今日は切り札・谷澤がベンチにいます。キレのある動きがポイントのFW菅沼も控えています。確かに拮抗したいいゲームをしてはいましたが、簡単にボールを失うことの多いゼホベルトや、慣れない左サイドバックで前線とディフェンスラインをおどおどと行ったり来たりしている近藤あたりが何となく不安をかき立てていました。

 「交代はいつ?」

 …とレイソルサポーターは固唾を飲んで見守っていたはずです。過ぎゆく時間。徐々に増えてくる危険なシーン。それに拍車をかけるヴェルディ戦でも見せたへなちょこジャッジ。

 遂にはロスタイム。交代はなし?…と思った矢先、アントラーズの適当なパス回しから運悪く石川の前にボールが転がり、ゴールを割られました。

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 今日の内容は本当に悪くないと思いました。試合後はゴール裏のサポーターも選手たちに拍手。みんなの不満はきっとただ一つのことで一致していたでしょう。すなわち監督の采配。サブを使わずに結果としてロスタイムに失点した、という事実だけが印象に残るものですから。連敗中に「負けることを怖がらないように」というようなコメントを残していたような気がしましたが、今日だけに関して言えば監督が一番それを恐れていたように思えます。

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 今日のようなサッカーが出来れば、勝利はそれほど遠くないのではないでしょうか。が、そもそもその「今日のようなサッカー」を次も維持できるか、という点は甚だ疑問です。良くも悪くも相手に合わせて試合してしまうレイソル。今日奪えなかった勝ち点と断ち切ることの出来なかった悪い流れは、想像以上に後々に響くことになるかもしれません。

 次節は目下残留争いのライバル(と勝手に指名)、サンフレッチェ広島。ここ数試合で調子を上げてきているチームだけに、勢いはこちらが完全に劣っているでしょう(7連敗のチームに勢いで劣るチームなんてないだろうが)。格下だなどと決めつけず、いかに頑張って走り抜くのか。その姿勢をもう一度見せて欲しいです。