2004-2-03サンフレッチェ広島@日立台

勝ち点1。人によって評価が分かれると思いますが、個人的に今日は良かったと思います。やっぱりサッカーはゴールに向かう姿勢があってこそ。この内容を続けられれば…。

詳しい感想はまた後日。日曜の7時キックオフ、遠距離サポーターには少々堪えます…。(もっと遠い方もいらっしゃるとは思いますが)

        • -

【後日追記】

前半中頃。1点のビハインドを追うレイソル、左サイドを猛然と上がってボールを奪取しようとする永田充。本来ならディフェンスラインの右側にいるはずの彼のこのシーンに今日の前向きな姿勢が表れていたと思いました。

そしてその充に対する相手のチャージを流した上にゴールラインを割ったボールを平然と相手ゴールキックにする今日の主審。

また、チーム最多の4本のシュートを放った近藤直也。そのうち1本が貴重なゴールを生み、その他の2本は惜しくも枠を外れたものの、得点の匂いを感じさせました。

そして終盤、その近藤が流血→退場(→うがいで水がぴゅー)に追い込まれたクラッシャー小村の顔面への肘打ちを見逃した今日の主審。

この二人の若いディフェンダーが、この数試合…いや、十数試合までとは明らかに違う輝きを見せてくれたのは、やはりその後ろ盾となる薩川の復帰が大きかったのではないでしょうか。

永田も近藤も、いくら才能を感じさせるとはいえ、“ついこの間のアテネオリンピックで精神的な未熟さをさらけ出した五輪世代”よりも下の世代です(中澤は同世代ですが)。この若さで、ミスが即失点すなわち負けに繋がってしまうような勝ち切れないチームのディフェンスを任されて、それはそれは相当な重圧だったんじゃないか、と今更ながらに思います。

相手へプレッシャーを与えると共に、味方のプレッシャーを取り除く。今日の薩川復帰はそんなイメージでした。素晴らしいじゃないですか。

        • -

今日はもう一人のベテラン、加藤望もスタメンフル出場。持ち味の運動量と正確なプレースキックは未だ健在。

見ていて思ったのは、二人とも良く声が出ていることです。日立台に響き渡る彼らの声がこれからのレイソルを上向かせてくれるはず…。と、思いながら帰路につきました。

        • -

今日の内容が続けられれば少なくとも無様な試合をしてサポーターにブーイングを食らうことはない…はず(願望)。残り試合、今日のような前向きの姿勢を見せてください。

        • -

以下、各選手感想。

★★★
薩川:待ちに待った復帰。存在感はやはり大きく、今のチームの沈んだ雰囲気チームを変えられる力を感じました。ついでにサポーターの雰囲気も一変。また怪我だけはしないでください…。

小林:ボランチが想像以上に板に付いていて驚きました(U-19ではボランチで起用されています)。ファーストステージの浦和戦でも、ディフェンスラインからオーバーラップを試みていましたが、前へ!の意識が強いのが好印象。機を見て前を窺えるボランチって素晴らしい…。後は守備時の当たりの強さが欲しいですが、若い選手に無いものをねだるのは野暮ってものでしょうか。今は攻撃力を磨いて欲しいですね。

玉田:あのゴールは素晴らしかった。シュート前のボールコントロールが相変わらず絶妙。「オマエらに俺が止められると思ってる?」みたいな高飛車な余裕すら感じる(笑)代表経験が自信になっているのは間違いなさそう。この点だけはジーコに感謝しておきましょう。

近藤:やはりサイドバックより今日の位置でしょう。2点目の玉田のゴールも、近藤がさりげなく跳ね返したボールだったりもする(アシスト?)。望の蹴る早く鋭いセットプレーのボールとも相性が良さそうで、今後も守備力+得点力に期待。

加藤望:薩川と共にチームを引っ張る事の出来る存在。それより何より、プレースキックの変わらぬ精度の良さに驚きです。これまでのゼホのキックに比べると何と得点の雰囲気を感じさせることか…(感涙)。

★★
茂原:サイドで良く起点になっていました。勝負しては勝ったり負けたり、でしたが、その姿勢は悪くないと思います。が、低い位置(特にセンターサークル近辺)でミスが多い(無理なパスを相手に引っかけたり)のが減点。勝負すべき所と安全に行くべき所の差をきっちり付けて。

南:風下になった後半イヤな予感がしてましたが…。ゴールキックが相変わらず飛ばない…。2点目も、起点となったのは南のセンターサークルまですらも飛ばないゴールキック。相手シュートに対する超人的な反応も相変わらずいいんですが…。

永田:たまに集中力を欠く面を見せていたものの今日は上々。後は上がっていったときにシュートで終わる意識と、セットプレーでは近藤くらいの圧力が欲しいです。


明神:一体どうしてしまったと言うのでしょうか…。後半にミドルシュートが後ろに飛んでいったのは柳沢を彷彿とさせました…。

山下:大して相手のプレッシャーがない状態にも関わらずトラップミス、ジャンプするもののボールに触れることすら出来ないヘディングミス、とコンディション不良を感じさせます。「ヤマタマソング」を高らかに歌える日はいつの日か。

波戸:左の茂原に対して存在感がありませんでした。前半の相手ゴールキーパーのミス絡みから打ったシュートは決めて欲しかった…。

        • -

明神、山下、波戸の三人は“元代表”トリオ。あのころに比肩する輝きを日立台で見たい…。

        • -


【今日の一枚】薩川が帰ってきました。