甲府戦プレビュー

 皆さん、某五輪代表監督を恨んでらっしゃいますが、きっと土曜の試合後には感謝の念に変わっているでしょう。そう、試合にほとんど出場できなかった悔しさを小瀬で存分に晴らす、二人の活躍ぶりを見て…(妄想)
 シリアの仇を小瀬で討つ!甲府さんにはとばっちりですが、その場合某監督をお恨みください…(笑)

 さて。そのヴァンフォーレ甲府

 前節の広島戦(於・広島ビッグアーチ)をスカパーで観戦しました。中盤の選手がお互いに距離を近く取りつつ、ショートパスを多用しつつ機を見て前線にいいボールを配給する、リズミカルなサッカー。…とはいえ、その段階での単純なミスも多く、縦に早い広島に多くの決定機を作られていました…。
 しかしながらそこでどれだけ守勢に回っていても諦めずに粘り強くボールを追ってました。GKの頑張りも目を引きましたね。ボールへの食らい付き方に何となく、シミケンに重なるものが…(不吉だ)。

 そして茂原。柏に在籍していた当時、雨中の国立FC東京戦でアシストしたスルーパスをまだ鮮明に記憶しています。その能力に魅せられ、その後の活躍を期待していたのですが…。翌シーズン開始前のイベント最中に急遽広島へレンタル移籍が発表。せっかくレプリカの背番号を27(在籍当時)にしようと思っていたのに…、と落胆したものでした。

 広島でも活躍を見せ(当時「広島のサッカーは本当に面白い」と言ってました…まぁ当時の柏のサッカーは全然面白くなかったからね!)、その後巡り巡って今、今度は甲府の中心選手として大活躍中です。2試合連続2得点ですからね。広島戦の2ゴールは共に見事。特に1点目、ビハインドを負い劣勢に立っていた中でのようやく巡ってきた1チャンスを、狙い済ました美しいシュートでチームを蘇生させていました。

 こちらとしては、しっかりと決めるべき時にで決めておきたいところ。浦和戦の後半で出色の出来だった谷澤に期待したいところ(…ですが、彼があの好調を続けられるかどうかはやってみなければ分からない気がします…)。また逆に、国立で存在感を示せなかったヨシロー、ユキヒコの二人にも是非とも頑張っていただきたいと思います。

 入替戦はもう昔の話。「自分達に負けた(言い換えればH野に負けた?)」感が強く、甲府に対して「リベンジ!」という気持ちはそれほど強いわけではありません。
 あの日一番印象に残っているのは勿論、突然の停電。…ということはさておき(笑)2点目が入った瞬間の、スタジアム中から湧き上がるような歓喜、でした。当時文字通り暗闇のどん底を這い回っていた我々には非常に眩しくそして羨ましく感じたものでした。

 J2の一年を経て、小瀬のスタジアムで、今の柏の持ち味を発揮した試合をすること。そしてサポーターはあの時小瀬で目にしたような、一体感のあるサポートをすること。そのことによってまた一つ成長するような気がします。

横浜FM戦プレビュー

 応援しているチームが崩壊していく様を目の当たりにし、納得できない怒り、説明しようのない苦しみ悲しみが渦巻いたあの日の日立台。僅かな希望の光すら感じられない奈落のようにも思えたあの場所あの瞬間から、1年を経て生まれ変わった我々の姿を披露する節目の日が近付いてきました。

「うちらと対戦するまで持つのか?」…という心配を余所に、調子を上げてきているようなのが今のマリノス。数年前のどこぞかのチームは、監督が迷走を重ねるうちに当然のように選手との信頼関係が崩れていったのですが、それと同時に選手同士での結束も失われていったように感じました。

 マリノスはこの苦境によってむしろ選手間でのチームワークが強くなっているのでしょうか…。だとすれば、この辺りはさすがと言うべきでしょう。ゲームが始まってしまえば監督のやれることなどごく僅かであるのがサッカー。元々能力の高い選手が集まっているマリノス、今は相当な力を発揮出来ているのかもしれません。


 マスコミは因縁だなんだと煽ってくれてはいますけれども、マリノスに恨みがあるわけでなし。相手を侮蔑するような形ではなくて(当然ですけどね)、その強いマリノスを相手にうちの目指しているサッカーを大いに見せ付けることで、これまでの苦しかった記憶を昇華させたいものです。


 …ま、それはそれとして、苦い記憶を否が応にも思い出させる某さんの紹介の際には思いっきりブーイングはさせていただこうかと思いますけれどね(笑)







 その前に休日出勤を手早く終わらせなくては。

2007-04FC東京(日立台)

 ピッチを大きく使ったダイナミックな展開。躍動感がありました。これまでのように狭いエリアで窮屈な短いパスをつなごうとしてボールをロストするよりも、広い個所を意識して使うことが出来ていたと思います。

 その意識の結実として、鈴木達也の右浅い位置からの長いクロス(その横には藏川が達ちゃんを追い越す動きを見せ対面のDFを引っ張っていたところも見逃せません)に、逆の左サイドを猛然と疾走してきた菅沼が合わせてビューティフルゴール!

 達ちゃんのいる右サイドを凝視→クロスが上がってボールを目で追って→その落下地点を見てみるとミノルがシュート→あっという間にゴールネットが揺れる!…というこのスピード感あふれる展開に、東京のDF陣も付いていけなかったと思いますが、ゴール裏で見ていた自分も付いていけませんでした(笑)

 今回のゴールも、開幕磐田戦の1点目もそうでしたが、ミノルはトップスピードで駆けていても確実にボールをコントロールできますね。頼もしい。

 しかしながら。試合終盤にアルセウの運動量が極端に低下していたのが気にかかるところ。これから連戦の疲れが蓄積されて、更に気温が上がってくると同じようなサッカーは出来なくなってくるでしょうね。その時にどう凌げるかがまた課題となるのでしょう。今は出場の機会がない選手達の奮起にかかっていますよ。
>主に、ピッチすぐ脇で試合終了の笛を聞いた祐三さん



 多数の東京サポーターが来場。去年1年戦ってきたJ2と、J1の大きな違いとしてひとつ上げられることは、相手のサポーターの数とその応援です。張り合う相手がいればいるほど燃え上がるのがサポーター魂。こちらとしてもいつも以上に力が入りました。

 東京。ルーカスが上手い。味スタで観るよりも上手さを感じたのは距離が近いからか、それとも敵だったからか…。2年前と比べても相当上手くなっているような気がします。今後もルーカスの奮闘が鍵になりそうな気がしました。五輪代表組はやはり疲れか、動きにキレが感じられませんでした。梶山…出てきた事すら気付かなかった…。

 (東京っぽい)選手の退団、(あんまり東京っぽくない)選手の新加入、整わないコンディション…と今は難しい時期のようですね。チームとしてここで修正できるか、サポーターとしてはここで我慢できるか、今後数試合が大事になってきそうです。

 …と、あんまりあちらの事ばかり書いていると、夏の味スタであっさり返り討ちに遭いそうなのでこの辺にしときましょう…(笑)「ファイヤーワークスナイト」ではないか?と言われている8月真っ只中の再戦を楽しみにしております。

東京戦プレビュー

 リーグ戦再開です。今回のアウェイゴール裏チケットが瞬殺だったというFC東京を、聖地日立台へ迎え入れます。

 調子を上げてきたら止まらない東京。最近は逆に、一度躓いてしまうとなかなか復調できない傾向も強いようで、現時点での対戦は恵まれていると言えるかもしれません。

 その東京、勝ちきれない時は攻めの意識が強すぎてバランスが崩れていることが多いように思えます。4−0−6のような形で中盤がスカスカに。体よく先制できたとした場合、この場面にしっかりと守りきれるかどうかがポイントになると思われます。

 ここで耐え切れなかったら…。爆発力のある東京の、ノリ始めた時の攻撃は恐ろしいものがあります。去年の話になりますが、ガンバ相手に2点差をあっという間にひっくり返したあの試合のように…。

 攻撃の中核を担う、五輪代表にも選ばれている「ヘンタジスタ」「軟体動物」(←褒め言葉)梶山は、うちのプレスをにゅるにゅると抜けていってしまう可能性が高いです。しかしながら相変わらず[良い梶山]と[悪い梶山]が交互に現れるようなので、今回は悪い方が出現することを祈りたいところ。(そもそも五輪代表の試合から間もないから欠場でしょうか?)

 また、ゴール至近距離でのファール→プレースキックは両チームにとってまさに死活問題。“ノリカル砲”と“アルセウキャノン”による砲撃戦が繰り広げられる事でしょう。ピッチとの距離が近い日立台でお互いのゴール裏に死者を出さないためにも(?)、軽々しくファールを犯さないような粘り強い守備力が問われそうです。

 柏のメンバーを考えてみると、表紙に忠成と平山を持ってきた金曜版エルゴラッソによれば、東京からレンタル移籍している阿部吉朗がトップ下で先発濃厚の気配!

 2年前の日立台ナビスコで1−3と柏がリードする状況で忠成が出て来た時、不甲斐無い自軍にあてつけるかのように聞こえてきたアウェイゴール裏からの「イチュンソ〜ン!」コール。先週のナビスコでも似たような事があったそうです。今回も同じような展開にして、懐かしの阿部吉朗のコールを歌わせてあげましょう!

 阿部ちゃんがMF起用という事に違和感を覚える方も多いようですが、石崎監督の選手起用法は元々のポジションに捉われない事が多いように思えます。阿部ちゃんには是非とも頑張っていただき、積極的に2列目から飛び出してチャンスを演出するその姿を久々に目にするであろう東京サポーターの皆様の記憶にしっかりと焼き付けてほしいですね。

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 住んでいる場所柄、東京の試合を味スタで何度も見ています。東京サポーターの知り合いも多くなりました。年に2回しかない直接対決、第一部。お互いにとって実のある、面白い試合になってほしいと思っておりますよ。

2007-N02大宮アルディージャ(駒場スタジアム)

 ここ4戦負け無しと言っていながらも、劣勢の時間も多くその時にポストやバーやらシュートミスやらで何とか凌ぐ事が出来ていたからこその結果。今回はさすがのベテラン2人、こちらのミスを見逃して貰えませんでしたね。

 この2点差を跳ね返せたら本物…と思って見てましたが、1点は返すものの惜敗。まだまだこれから、って事ですね!


 清水戦で結果を残したドゥンビアをスタメンに起用、いまいちフィットしてこない(むしろ悪化しているような…)マルシオアラウージョボランチの位置に配してみたりとテスト的な要素の強い今日のメンバーでしたが、それは言い訳に過ぎません。石崎監督は「改善」というテーマの元にチーム作りを進めているとの事をどこかのインタビューで読みました。今回喫した今シーズン初の敗戦を糧に、レイソルをより良い方向へ導いてくれるでしょう。後半20分位からは悪くない内容でしたしね。


 大宮選手のコメントを読むと、「レイソルが予想以上に強くて、もっと研究をして臨まないといけないと感じた。」だとか、「柏の方が、形が出来ているなと感じました。」だとか、とにかくレイソルは若くて凄く動くという印象を持った」だとか、負けたのに高評価で非常にこそばゆいです(笑)

 来週末に再開するリーグ戦。若いチーム故にこの敗戦で勢いを失ってしまうのか?しっかりと修正してより良いチームになっていくのか?またまた楽しみです。



 今回が初駒場でした。噂に名高い「出島」に行けなかったのは残念ですが(実物は想像以上に狭いスペースでした!)、ゴール真裏は2階席屋根に声が響くのがいい雰囲気を作り出しますね。とある理由により相当の気合いが入ったレッツゴー柏の反響が堪りませんでした(笑)

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 おまけ。今日は早めに現地へ行こうと思っていました。そこで…「クリスピー・クリーム・ドーナツ」を買って行くか!と思い立ったのでした。

 バカみたいに行列が出来る事で有名ですが(日本人の性格を実に良く掴んでいると思います…)しかし、さすがに開店と同時の朝7時に行けば空いているだろ、と思って眠い目をこすりながら馳せ参じると…。

 その考えが大間違いだった事を痛感致しました。ヒトもまだ少ない早朝の新宿で、アホみたいな強風&大雨の中既にバカみたいな行列(ブツブツ文句を言いながら強風の為に傘も差せずに雨に晒されつつも並んでいる自分も相当バカ)。結局、延々と60分近く並んでようやくゲットしたのでした…。

 朝早い時間はダース買いのショートカットコースも用意されておらず、早起きする甲斐はほとんどありませんでした。(この前平日の夕刻に行った時は45分くらいで買えました)。早く支店作って人が分散されないだろうか…。

 …でもそうなるとそんなに買わなくなる予感がひしひしと(笑)

2007-N01清水エスパルス(日立台)

piyosite2007-03-21


 ベストメンバー規定エルゴラッソ曰くの「ピッコリ度」を大きく上げて臨んだナビスコカップ開幕戦。

 地球滅亡へのカウントダウンが進行しない試合ということもあってか、ややまったり感を醸し出しながらのキックオフとなりました。

 前半滑り出しから20分、ほぼ一方的に攻められまくる展開。ボールを奪ってから早い清水に対して、つなぎのミスが多いために数多くのシュートを受けていました。守備陣、特に初出場の水谷にとっては見せ場だったと思います。結果としてこの時間帯をゼロに抑えたのが大きかったですね。水谷としては自陣ゴール前でその雄姿を見せたかったところでしょうが(笑)

 今回ボランチの位置で出場した俊太。バランスのよい左右への散らしを唸りながら見ていました。「逆サイドを見ようと首を振る」だけで相手の意識をそちら側へ移すことが出来るんだなぁ…。今後もボールが狭いサイドに固まり気味のゲームになった際に重宝しそうです。まぁその展開力をもってしてもなかなかゴールに近付かないのはいまだにうちの課題と言えるでしょうけれども。

 今回一番驚いたのは実の左足。鋭く直線的なボールは僅かに枠外でしたが、あんないいプレースキックまで蹴れるとは…。更に今日もFKからアシスト。リカルジーニョ、ディエゴが抜け、平山、由紀彦が戦線を離脱。セットプレーのキッカーがいないことに危惧を覚えていましたが、あれだけいいボールを供給できていれば問題もなさそうです。

 ともあれ、これまで出場機会の少なかった選手を実戦に送り出しつつもきっちりと勝ち切れたのは大きいですね。日立台での不敗記録はどんどん伸ばしていきましょう!

2007-03清水エスパルス(日本平)

 勝利の三大要素。「バー、ポスト、穴沢努」…と言ってもいいほど運に恵まれました。藤本淳吾の左足から放たれたFKがポスト直撃。後半初っ端のCKからのヘッドはバーに当たって真下へ。更にフェルナンジーニョに単独で抜け出されて決められたシュートは直前のチョジェジンのファールで取り消し。

 ボールを奪ってから素早く攻めてくる相手の前にじりじり押し込まれる展開。キックオフ直後のCKを含め、「決めろよ決めろよ、ゴー!ゴー!」を何回聞いたことやら…。やはり上位を争う相手は一筋縄ではいきませんでした。

 前半はどうしてもマルシオアラウージョのところで流れが停滞してしまっていました。今回のように攻守の切り替えが早い時にはまだまだフィットし切れていないかもしれません。合流が遅れてしまったハンデはもう今さら言っても仕方ありませんので、出来るだけ試合をこなすことで早めに適応してほしいところ。

 狭いところに密集しがちな我がチームにおいて、フランサアルセウに加え大谷らの局面を変えるサイドチェンジが何本か見られたのはいい傾向ですね。そこから相手ゴール近くまで一気に進出できていました。が、やっぱりその後シュートまで持っていけないのが苦しい(この日のシュート数は5本でした)。この流れでいかにフィニッシュに結びつけるか、より洗練していかなければならない部分の一つになりそうです。

 しかしながらこの劣勢の中で勝ち点を3つも持って帰って来れたのは何よりの収穫です。今後はこうは上手く行かない事も多々あると思いますが、勝ち点45という目標に向けて一歩一歩進んでいきましょう。


 久方ぶりの日本平。何回来てもいいスタジアムです。前回来た時にはすぐに買えた静岡おでん。全国規模となったブームの影響なのか、今回はエライ行列が出来ておりました…。「水戸の法則!」などと呟きながらスタジアムバックスタンドを彷徨い、よりホーム側にあるそれほど混んでいない売店で見つけました「おでん」の文字!意気揚々と買ったならば!…普通のおでんでした…(ショック)。

※「水戸の法則」:アウェイ側の売店は非常に混雑するが、ホーム側へ回れば空いている店で同じメニューを買うことが出来る、という法則。笠松グルメを2回制覇したことにより導かれた経験則です。


 今回はちょうどシーズンということもあり、青春18きっぷで移動しました。時間はかかりますが格安で移動できました。帰りは天皇杯磐田戦の帰りにも使った「19:35静岡発東京行き普通電車」に乗って小田原まで。静岡の駅ビルで寿司と静岡おでん(リベンジ)を買って、コンパートメントを9名で確保して、さながら動く居酒屋。

 一般客が怪訝な顔をして通過していったのはきっと気のせいでしょう…。

 ご同行させていただいた皆様、どうもありがとうございました!